笛ニキ練習日誌

何故笛を吹くの?

心が落ち着くからさ。
気が狂ったように吹き続ければ、いやなことなんてすぐ忘れちまうぜ!

6本のリコーダー(ソプラニーノ、ソプラノジャーマン式、ソプラノバロック式、アルト、木製アルト、テナー)とオカリナを持って路上で吹いています。

秘密の演奏会の作り方

どうも(;`Д´)y━~ボクですw



今日のみゆき


かもめはかもめ
孔雀や鳩やましてや女にはなれない
あなたの望む素直な女には
はじめからなれない。


大空を渡るよりも 欲しい夢はあるけれど
かもめはかもめ
ひとりで空をゆくのがお似合い


「かもめはかもめ」より


研ナオコさんがこの曲、カバーし有名になった曲。
渡り鳥であるかもめを自身に見立て、好きな人が望むような女にはなれず
どこかフラフラとさまよっている。
いつか、羽を休める場所を探して・・


さて本題。
はっきりとは言っておりませんでしたが、私が昨年まで入っていた吹奏楽団はLGBTの方のための楽団でした。


意外と学生時代に吹奏楽部に入っていたという人は多いのです。


楽団ならもちろん活動が必要です。
ただ集まってダラダラ練習して終わりではありません。


演奏会なり依頼演奏なりやるわけです。
LGBTパレードで全国から集まって演奏をやったりもします。


ただじ、やはり全員が全員オープンにしているわけではありません。
その辺との兼ね合いも必要で。
一口に演奏会を開くといってもかなり難しいところがあります。


そこで。楽団で6年間事務方兼役員を担当していたわたくしが
どんな演奏会を開いていたかをお話ししたいと思います。



①会場


まずはなんといっても会場です。
ホール・・お客さんの収容人数もしかり出演する人数にも関係してきますが
小~中規模クラスのホールを抑えること。


(※画像はイメージです)


公共施設であれば朝9時~5時で50000円ほど。
もろもろ合わせて1回の演奏会で20万ほどかかりましたがお客さんからとらず団員の頭数で割って一人当たりで徴収しました。(まぁみなさんの努力で一人当たり7000円ほどの徴収ですみました)


一番大切なのは、交通の便はよいものの、何も知らない人がふらりと立ち寄りにくい場所であること。
建物の最上階にホールがあるようなところだと運搬は大変ですが
不要な身バレを防ぐことができます。
問題点はホールが簡単に取れないこと。
1年以上前から抽選で申し込み当たらないといけません。
この時点で演奏会の日付が決定します。
過去6年同じホールでした。
まぁ照明等の演出をしてくれる会社の方が同じなのでなんとなく演出をわかってくださるというのも大事。


②情報開示


建物の入り口に立て看板なんてものは置きません。
情報等も大きくは開示いたしません。
代わりにフライヤーを作成し、ゲイバー各店に置いてもらう。
もしくは団員に直接聞いてデジタルチケットを出してもらう。
このフライヤーに開催日時、場所等を記載してそれを持ったものでないと入場ができない仕組みにしていました。


③打楽器問題
これは一般の吹奏楽団でも起こりうるお話し。
楽団は楽器そのものはほとんど自前で、打楽器奏者がほとんどいませんでした。
代わりに演奏会で各地から賛助出演を依頼し、楽器も方々をあたって借りておりました。
打楽器レンタルの業者がこの辺りは少なく、学校所有のものをツテを使い貸してもらい返却・・
仮に購入したとしても置き場所等の問題もあり、結構頭の痛い問題です。
当日の楽器の運搬等も運搬業者をたのみ、朝から荷物の積み下ろしをチームで手伝う。



④MC
私が入っていた楽団ではしゃべりの得意なメンバーがいなかったため、
MCもまた方々からお願いしておりました。
だいたいは女装で普段から活動をされている方(ほとんどゲイバーでのお店経験ありでしゃべりがうまい)にMCを依頼しておりました。
もちろん当日は好きなだけ女装をしてください!との言葉を添えてw


⑤当日の受付


こちらも演奏中に団員が受付にいるわけにはいかないので、別にたのみます。
うちの彼氏も何回か手伝いに来てくれました。(ちっとも演奏は観てくれなかったが・・)


⑥賛助のお礼。


当楽団ではそれほどお金もなかったため、賛助を依頼してもあまり十分なお礼ができませんでした。せいぜい打ち上げにご招待(打ち上げ代をもらわない)、さらに県外からきた賛助の方には交通費補助としていくらか包む形で。


それでも来ていただける方には本当に感謝・・なのですが、
会計をつかさどる立場から言わせていただくと、お手伝いが必要でないパートから賛助を依頼したいといわれることが一番の悩みの種でした。


個人的意見を言わせてもらうと、もちろん十分なパートの編成は必要かもしれません。
でもいないものはいない。
いないから他所から金を出して引っ張ってくる前に、自分たちでなんとかしようと思わないのかな・・と。
私がいたパート、Tromboneパートは本来3本必要ですが、最初のうちは2本でした。
でもそれでいい。
それで最大限できることをするべきだと・・(まぁさすがに1本なら1人くらいは依頼しますけどね。)


そうなってくると嫌なことも言わなくてはならない立場になるわけで。
私の心が折れ始めたのもこの辺りからでした。


・・・とまぁこんないろんなことがありながらも、お客様に喜んでいただけるのならそれでよいのかもしれませんね。


演奏会の最初のころは金曜日の夜まで仕事➡家に帰りろくに寝ないまま演奏会➡打ち上げにいかず仕事。
そんな感じでしたよ。


辞めたかったけど、辞めれなく本当につらかったなー・・。



とかなんとか思いながら、今度の日曜日。
その辞めた楽団の演奏会があるのです。


客席からかつて自分がいたその楽団をみてみたいと思います。



では願わくばまた明日☆彡